Adoさんの楽曲のタイトルにもなっている「逆光」ってどんな光?撮り方も解説!【CURBON写真用語辞典 #03 】

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映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌として使われている、Adoさんの楽曲「逆光」。Adoさんの力強い歌声が強烈なロックナンバーですが、タイトルの「逆光」とは一体どんな光のことでしょうか。

 

逆光とは?

「カメラに向かってライトや太陽光が当たっている状態」のことを指します。

配置としては下の図のようなイメージで、太陽光とカメラの間に被写体を置くことで逆光の写真を撮ることができます。

 

 

 

被写体の正面から光が当たる順光や、斜めから光が当たる斜光に比べると、逆光は被写体の正面が暗くなりがちですが、実はさまざまな被写体を情緒的に描写できる光の向きなのです。

 

 

 

「逆光」のミュージックビデオから見る逆光

 

 

「逆光」のミュージックビデオでは、「ONE PIECE」のキャラクターであるウタのシルエットが強調されるようなシーンや、ウタの輪郭が光り輝いているようなシーンなど、随所に逆光の表現が用いられています。

正面を暗くつぶせばシルエットが強調されたかっこいい仕上がりに、ライトやレフ板で明るさを足せば柔らかな印象に、と被写体の正面から当たる光をどうコントロールするかでその印象はガラリと変わります。映像からも分かるように、「逆光」は被写体を印象的に見せる効果がある光の向きだといえます。

手元にレフ板がなくても大丈夫。A3サイズ程度に切った段ボールにアルミホイルを貼ったものや、車のフロントガラス用の銀色のサンシェードなどでも代用可能です。レフ板やサンシェードで差し込む光をうまく反射させて被写体に当てると、暗く落ちている部分の光を補うことができます。また、カメラの設定をプラス補正にすることでも調整可能です。

 

逆光写真の大まかなメリット

1.被写体の輪郭が際立つ

 

2.全体的にふんわりとした柔らかな印象になり、ポートレート撮影では特に顔のシワが目立ちにくい写真になる 

3.被写体が光と逆方向を向いているので眩しくない

4.ガラスなどの透き通ったものを繊細に表現できる

 

 

5.料理撮影では、目で見ておいしさが伝わる「シズル感」が強調された写真が撮れる

 

などがあります。

 

今立っている位置を少し変えるだけで写真が格段によくなるかも?逆光撮影のコツを覚えて、自分の理想の一枚を残してくださいね。

 

 

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