ポートレートとスナップって何が違うの?ポートレート撮影が得意な著名カメラマンの紹介や、スマホ撮影でも使えるポートレートテクニックも!
ポートレートとは?
直訳すると肖像画、肖像写真を意味します。望遠レンズなどを使って背景をボカして人物を引き立たせる写真のことを指します。
スナップとの違いは?
スナップ写真は日常の一瞬の風景や表情を捉えた写真です。スナップの場合、被写体がカメラを意識してなかったり、カメラに気づいてないこともしばしば。スナップ写真は日常のなかでの自然な表情を撮れるのが魅力であるのに対し、ポートレートはその人物と向き合い、互いに撮ること、撮られることを意識した写真といえます。
ポートレートで有名な作家は?
ニックナイト @nick_knight
ニック・ナイトはイギリスを代表するファッションフォトグラファー。ドラマチックな構図やライティングが特徴で、今までにコラボレーションしたのはヨウジヤマモトにアレキサンダー・マックイーン、トム・フォード、ディオール、ケイト・モス、ビョーク、レディー・ガガにリアーナ…と誰もが知るブランドやスターばかり。第一線を走り続ける写真家の一人です。
長山一樹 @kazuki_nagayama
CURBONが運営するWEBメディア「ENCOUNTER」の対談企画でも登場していただいた、長山一樹さん。
>>対談記事はこちら
「一発撮りで、音楽と向き合う。」をコンセプトにした「THE FIRST TAKE」の映像と写真を手掛け、一躍時の人に。動き回ることが多い撮影現場にスーツで登場するカメラマンとしても有名です。
奥山由之 @yoshiyukiokuyama
写真家であり、映像作家でもある奥山由之さん。第34回写真新世紀優秀賞受賞や、第47回講談社出版文化賞写真賞受賞するなど、さまざまな功績があるほか、ポカリスエットのCMや、米津玄師さんの「感電」、星野源さんの「創造」、サカナクションの「スローモーション」など、さまざまなアーティストのミュージックビデオを手掛けています。
荒木経惟
「アラーキー」の愛称で知られる日本を代表するフォトグラファーのひとり。作品のテーマに合わせてカメラを使い分けることでも有名で、使用するカメラはペンタックス67、ペンタックス645、コニカビックミニ、ポラロイド690、マミヤ7Ⅱ、チノン、プラウベルマキナ、ライカM6、ライカM7など。1991年に発刊した妻・陽子さんの死をめぐる写真集『センチメンタルな旅・冬の旅』は大きな話題となり、広くその名が知られるように。
上田義彦
木製大型カメラのディアドルフ(8x10)を愛用することで知られる、上田義彦さん。これまでに多くの広告写真携わり、サントリーのウーロン茶、伊右衛門、無印良品、資生堂、日本郵政グループ、NTTdocomo、UNIQLO、TOYOTA、Canonなど、一度は目にしたことがある広告ばかり。東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞、朝日広告賞など数多くの様々な賞を受賞されています。
篠山紀信
これまでに撮影したのはジョン・レノンとオノヨーコさん、市川海老蔵さん、山口百恵さん、松田聖子さん、宮沢りえさん、羽生結弦さん、浅田真央さん、綾瀬はるかさんと「時代のスター」を撮り続けてきた篠山紀信さん。「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」は何年もかけて全国巡回し、累計100万人以上が足を運びました。
素晴らしい写真家の方々を紹介しましたが、千里の道も一歩から。憧れの写真家に近づくために、スマホでも使えるポートレート撮影のテクニックを紹介します。
ポートレート撮影テクニック
テクニック①背景と被写体をなるべく遠ざける
ポートレートは人物にフォーカスした写真となるため、人物以外の情報を排除するのがポイント。F値を下げて背景をぼかすことも大切ですが、あらかじめ背景と被写体の距離をなるべく離しておくことでさらにボケ感が強まります。奥行きのある背景を意識して、ヨリでもヒキでも両方対応できるようにしておくと撮影時間も短縮できます。
テクニック②朝や夕方の光で撮影する
外で撮影する場合の狙い目は朝か夕方!光が柔らかく、立体感のある写真が撮れる光なんです。おすすめはその時間帯に「半逆光」で撮影すること。被写体に対し、真後ろから光が当たる「逆光」に対し、斜め後ろから光が当たるのが「半逆光」。手前が暗くなりやすいため、顔に落ちた影をレフ板などで反射して補うとさらに美しい仕上がりに。

テクニック③グリーンを取り入れる
公園や川沿いなどで撮影する際にはぜひ取り入れてほしいポイント。背景に草木などのグリーンの要素が加わることで写真が爽やかな印象に。木漏れ日を駆使した印象的なカットも狙えますよ。女性やお子さんを撮影する際には特におすすめです。

ぜひポートレート撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか?
著名カメラマンの構図や光の当て方、アイデアを参考にすれば、スマホの写真でもきっと素敵な写真が撮れるはず。奥が深いポートレート、ご自分なりの研究を深めていってはいかがでしょうか。
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