写真を学ぶ第一歩。一眼レフやミラーレス一眼の「撮影モード」って何だろう?初心者さんにおすすめのモードは?【CURBON写真用語辞典 #12 】

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旅行先で素敵な写真が撮れたら、休日に訪れたカフェでケーキのおいしそうな写真が撮れたら、子どものかわいい写真が撮れたら…とカメラを買ってみたものの、なかなか思い通りの写真が撮れないとやきもきするもの。感じたままに写真を撮るのももちろん大切ですが、ちょっとしたコツを覚えるだけで写真がワンランクアップ!今回は「撮影モード」について解説します。

 

撮影モードとは?

デジタル一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラには、『撮影モード』が搭載されています。撮影モードとは、露出をどのようにコントロールするか選ぶものです。カメラ上部に「M」「S」「A」「P」「AUTO」のように、アルファベットで示されています。 

 

 

どんなモードがあるの?

撮影モードは主に5つ。

①オートモード(AUTO)
②プログラムモード(P)
③絞り優先モード(A、Av)
④シャッター優先モード(S、Tv)
⑤マニュアルモード(M)

メーカーごとに表記に多少の違いはありますが、備わっている機能は基本的に同じです。特徴をまとめると下記のようになります。


■初心者さんにも安心の「オートモード」(AUTO)

カメラに全てお任せであとは撮るだけ!のオートモード。カメラが自動で最適なシャッタースピードや絞り、ISO感度、写真の色味を決める「ホワイトバランス」を設定してくれます。面倒な設定の必要がなく、お手軽である一方で、ボケ具合やシャッタースピードをコントロールできないため、だんだん物足りなさを感じることもあるかもしれません。

 

■スナップにも最適な「プログラムモード」(P)

オートモードから少しステップアップ!絞り値(F値)とシャッター速度をカメラで自動で設定してくれるのがプログラムモード。オートモードのような感覚で撮影できますが、ホワイトバランスを自分で設定できる点がオートモードとの違いです。

また、プログラムモードには「プログラムシフト」と呼ばれる機能があります。明るさを変えず、F値とシャッタースピードの組み合わせを変えることができる機能です。露出を固定したまま、写りの違いを素早く楽しめる便利な機能です。

 

■ボケ味を楽しむなら「絞り優先モード」(A、Av)

「Av」とは『Aperture Value(絞り値)』の略。絞りを設定したら、シャッター速度はカメラが自動で計算してくれるので、一眼レフやミラーレス一眼カメラならではのボケを楽しみたい人におすすめのモードです。

 

■動くものを追うなら「シャッター優先モード」(S、Tv)

シャッターを意味する「S」や、「Time Value」の略で「Tv」と表されるでシャッター優先モード。シャッター速度を設定したら、絞りはカメラで自動で計算してくれます。スポーツや走り回る子どもを撮るときなどにおすすめのモードです。

 

■徹底的にこだわりたいなら「マニュアルモード」(M)

絞りやシャッター速度、ISO感度など、全てを自分で設定できるのがマニュアルモード。露出はファインダー内に表示される「露出インジケータ」で確認することができます。自由度が高い反面、初心者さんには少しハードルが高いのが難点ですが、花火や星空撮影など、少し特殊な撮影のときなどに使い勝手の良いモードです。

 

初心者さんは「P」か「A、Av」モードがおすすめ

 意を決してカメラを買ったからには、自由に使いこなせるようになりたいと思うもの。これからカメラに慣れていく初心者さんにおすすめなのは「プログラムモード(P)」や「絞り優先モード(A、Av)」。先述したように、オートモードでももちろん撮影はできますが、一歩踏み込んだ撮影をするならこの2つがおすすめ。

■まずはプログラムモードから試してみよう

プログラムモードは、「カメラが自動で適正露出を計算してくれる」というのが嬉しいポイント。「撮る」ことに集中できるのでスマホとは違う、本格的なカメラならではの良さをじっくり楽しむことができます。


■さらなる写真の上達を目指すなら絞り優先モードを

写りを大きく左右する「絞り」でさらに写真表現を豊かに!被写体の背景をボカしてみたり、全面にピントを合わせてみたり…。カメラをコントロールすることの面白さを実感したら、きっとカメラの魅力に引き込まれるはずですよ。

 

撮影モードを使いこなそう

「なんとなく」オートで撮っていた方も、この機会にプログラムモードや絞り優先モードから使ってみませんか?難しいものと思っていた絞りやシャッタースピードの関係も、自然と身についていきますよ。絞り優先モードが使いこなせるようになったらぜひマニュアルモードにも挑戦してみてくださいね。

 

 

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