ISO感度ってなに?ISO感度を上げすぎるとどうなるの?おすすめのISO感度の紹介も。【CURBON写真用語辞典 #30】

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 カメラの用語って難しいものばかり。ISO感度もなんだか難しそうなイメージを醸し出してますよね。でも、その「ちょっと難しそう」を乗り越えて、理解を深めれば上級者へ一歩近づけますよ。今回はISO感度の特徴や設定について解説します。

 

ISO感度とは?

ISO感度とは、「イソかんど」または「アイエスオーかんど」と読み、多くは「イソかんど」と読む傾向にあります。ISO感度とは、「デジタルカメラがどれだけ光をとらえるか」を表す値です。デジタルカメラはカメラに取り込んだ光を電気信号に変えて処理しますが、ISO感度を上げる=電気信号を増幅することとなり、ISO感度を2倍にすると電気信号も2倍になります。ISO100からISO200に感度を上げると、同じF値でもシャッタースピードを2倍まで稼げることになります。

 

暗い室内や、陽が落ちる直前などはシャッタースピードが遅くなり、写真がブレる原因に。しかし、ISO感度を上げることで、シャッタースピードを速くすることができ、ブレを抑えることができます。数値が上がれば上がるほど、実際に取り込んだ光以上に明るい写真が撮れます。

 

絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係とは?

露出とは、写真を撮るときにカメラに取り込まれる光の量のことを指し、カメラの露出は 「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」3つの要素が関係しあって決まります。自分の撮りたいイメージに合わせてF値、シャッタースピード、ISO感度を組み合わせて「露出」が決まります。

 

シャッタースピード、絞り、ISO感度についてはこちらでも詳しく解説しています。

 

ISO感度の役割は?

①暗い場所でも写真がブレにくくなる

暗い場所ではシャッタースピードが遅くなりますが、ISO感度を上げることで、手持ちでもブレにくくなります。三脚を使えればベストですが、手持ちがますとのシチュエーションならば、ISO感度を上げることで手持ちでもブレにくい写真になりますよ。

 

②背景を明るく撮影する

ISO感度をあげると、特にスタジオでストロボを使用時、背景を明るくすることができます。ISO感度を上げることで、ストロボの設定はそのままでも光が少なく暗くなっている背景をより明るくできるのがメリットです。


ISO感度を上げすぎるとどうなるの?
ISO感度を上げることで暗い場所での撮影が可能になるため、一見万能のようにも思えますが、ISO感度を上げすぎるとノイズが発生します。ノイズが発生することで画質が低下し写真がざらついた印象になることも。ISO1600くらいまではそこまでノイズは気になりませんが、ISO3200を超えるとノイズが目立つようになることが多いようです。いざという時のために、ご自分のカメラで試し撮りをしておくと安心ですよ。


おすすめのISO感度は?


さまざまなシチュエーションがあるので、一概にこれ、とは言い切れませんが、あくまで参考値として一例を紹介します。

ISO感度100~400・・・晴天の屋外、動きのあるものを撮影するとき
ISO感度400~3200・・・屋内での撮影、天気の悪い日や、日没前など
ISO感度3200以上・・・暗い場所での撮影

慣れてくればだんだん感覚が掴めるはず。ノイズが出にくい低めのISO感度から試してみてくださいね。


ISO感度と上手に付き合おう

初めはきっとわかりにくいISO感度。最近のカメラはかなり高い感度まで対応していますが、ノイズのことを考えると大事な撮影には多用しない方が懸命です。ISO3200くらいまでを限度に、さまざま試してみて練習してみましょう。  

 

 

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