結婚式×写真|瀬戸沙耶
「〇〇×写真」をテーマに、アーティストと写真の間にある「何か」に触れるエッセイ。
第一回目のコラム投稿は、ポートレートや日常の撮影を行っている瀬戸沙耶さん。
自身の結婚式と写真との関係を語ってくださいます。
◎わたしと写真
写真歴は4年目。普段はポートレート、記念写真を中心に撮影しています。
「写真」を撮る理由はその時々によりますが、今回は自分の思い出を残すことについて綴りたいと思います。
夫といる時間は穏やかで景色がきらきらして、かけがえのないもの。
出かけていても家にいても「愛おしいなあ」と思いながら、見ているものにシャッターを切っています。
先日結婚式を執り行いまして、テーマのひとつが「写真」をどのように織り交ぜるかでした。
そこで感じたことをこちらに残そうと思います。
◎写真を撮る
結婚式に写真を織り交ぜようと思った理由はふたつあります。
ひとつめ。
自分は写真が好きで、
自分の考える写真の良さをより身近に感じてもらいたかったから。
ふたつめ。
夫と見た景色や、2人でいる時の空気感を「写真」で共有したかったから。
どのような結婚式にしたいかを夫と話した時に、「家族ぐるみで仲良くしたい方々」に、2人のことをより知ってもらう場に、そして感謝の気持ちを伝えられるような内容にできたら嬉しいなと思っていました。
◎あなたといる時間を残すこと
テーマを「写真」としていた理由としては、日々写真を撮り続ける意味が関わってきます。
ひとつめは、自分のためです。
愛おしいと思った瞬間の感情は、鮮明に覚えていることもあれば、忘れてしまうこともあると思います。
その尊い瞬間の感情をいつでも思い出せるよう、残しておいています。
ふたつめは、相手に想いを届けたいためです。
写真を撮ることは、相手に感謝の気持ちを伝える手段の一つだと思っています。
▲日々写真を撮るということ
◎想いを残す
式場、ドレス、カメラマン、エンドロールなどを決めるにあたり「何年経っても変わらない価値」という軸を大事にしていました。
その中でも、写真とエンドロールムービーはこだわったポイントです。
流行りの表現も良いですが、数十年後に見返しても鮮明に思い出すことができ、いつ見ても感動するような仕上がりにしてほしい!と思い、以下のチームの方に依頼をしました。
▼Fika and Fotosさん(カメラマン)
やさしく、あたたかい、自然体を写してくださっている写真。
▼yuragiさん(エンドロール)
かけていただいた言葉、距離感など、残してくれています。
◎写真をカタチにする
上記で綴った思いのアウトプットとして、具体的には以下のものを自作で用意しました。
▼ウェルカムスペース
無印良品さんのBON。
旅行先や大事な時などに、2人で見た景色を中心に定期的にアルバムにしています。
BON Order Book
URL : https://bon-book.jp
▼席札
自分の写真をもとに名刺風のデザインにしました。
2人の見た景色で9パターン作成しています。
名前は特別なものだと思っていて、一人一人のプレゼントにできればと思っていました。
▼プロフィールムービー
2人の見た景色を定期的に動画に撮っています。
▼チェキ風ポーズカード
オフの日の自分たちもどこかで表現したく、お風呂上がりに2人で撮りました。
モノクロなら恥ずかしくないですし、何より簡単に作れます。
ハーフサイズプリント / WONDER PHOTO SHOP
URL : https://fujifilmmall.jp/pmc/
▼新婦からの手紙はフォトメッセージカードに
文章だけでももちろん素敵だと思いますが、2人の節目の写真とともにプレゼントしました。
2人の幸せそうな姿を見せることが、親への感謝になるかなと。
親は特にアナログ世代で、手元にあることですぐに思い出せることがいいなと思っています。
質感をマットにしてこだわることで、さらに特別なものになるのではないかと。
フォトメッセージカード / WONDER PHOTO SHOP
一生に一度の結婚式。
大人数が集まる場で、自分自身の表現力を発揮する機会はなかなか無いと思い、自身の写真に対するこだわりを詰め込んだ一日になりました。
参列者の方々からたくさんの祝福をいただき、一生分の幸せを浴びたのでは?という日になりました。
これからも、愛おしい時間を写真という形にして残していこうと思います。
◎おまけ
友人が残してくれた写真
友人にしか撮れないものばかり。
愛しか写っていません!
〜 7月教室開催のお知らせ〜
瀬戸沙耶「写真で残す わたしの愛おしいとき」
日時 7月27日(土) 21:00~21:40
場所 オンライン
お申し込みはこちらから