〇〇×写真 vol.4

 

花×写真|小春ハルカ

「〇〇×写真」をテーマに、アーティストと写真の間にある「何か」に触れるエッセイ。

第四回目のコラム投稿は、身近な草花の美しさを際立たせ、ポートレートのように撮影する小春ハルカさん。

自身の作品にも数多く登場する花と写真との関係を語ってくださいます。



◎はじめに

 

こんにちは、フォトグラファーの小春ハルカです。

普段は、花や自然風景、日常の何気ないシーンなど、心が動く瞬間を写真に残しています。

 


◎写真との出会い

写真との出会いは10年前です。
社会人になってすぐ、初めてのカメラを買いました。
その時のカメラの重みとワクワクした気持ちは今でも覚えています。

当時は花ではなく、テーマパークの風景を撮っていました。
‘’現実だけど、夢のような世界’’
そんな世界観に惹かれて、朝から夜まで夢中になって写真を撮っていました。
 

◎なぜ花を撮るようになったのか

花に興味を持ち始めたのは、数年前に新しいカメラを購入した時です。

当時はコロナ禍ということもあり、遠くに出かけることが難しくなってしまったので、身近なもので何か撮れないかな。と考えた時、地元のコスモス畑が思い浮かびました。


その時は、花を全く撮ったことも無かったですし「新しいカメラを試しに使いたい!」くらいの気分で出かけたのですが、ファインダーを通して見える花の世界が本当に美しくて・・・!

花の形、色彩、質感、時間の経過とともに変わっていく表情、花にも個性があると感じ、日が暮れるまで夢中で撮影をしていました。
と同時に、花を撮ることが楽しい。と気づいたきっかけでもありました。

 

◎四季の美しさを追い求めて

 花撮影の楽しさに気づいてからは一年が今までにないスピードで過ぎていきました。

待ってくれない季節の流れに、あの花も、この花も撮りたいと、駆け足の日々を過ごしていたような気がします。

今まで何回も同じ季節を過ごしてきたはずなのに、日常の景色がこんなにも美しいと感じたのは初めてでした。

 

◎花と写真に対する想い

今では、花を撮ることが当たり前になっていますが、テーマパークを撮っていたその時のワクワクはお花を撮っている現在にも通じることがあると思っています。

‘’現実だけど、どこか夢のような世界’’

そんな世界観に魅了され、カメラを通して花と向き合うことでたくさんの感情を知りました。

カメラが無かったら、花を撮っていなかったかもしれないし、花が無かったらカメラを持ち出して出かけようと思うことも、多くは無かったかもしれません。

◎さいごに

季節の移ろいとともに咲く花もあれば、枯れていく花もある。
嬉しくなったり、悲しくなったりという感情を繰り返しながらも花の美しさに触れると、とても幸せな気持ちになります。

今までも沢山の花と出会いを写真に残してきましたが、まだまだ私の知らない世界がたくさん溢れていると思います。

これからもどんな花の世界を見ることができるのかとても楽しみですし、その時感じた花の美しさを自分なりに表現していきたいです。

 

◎10月オフライン教室のお知らせ

「秋の彩りを切り取る」

2024年10月27日(日)14:00-16:00
交流会:16:00-17:00

小春ハルカさんはどのようなまなざしで草花を見つめ、どのように美しさを切り取っているのか。
一緒に歩きながら、実際の撮影の姿やポイントを学びましょう!

詳細とお申し込みはこちらから。