『くつろぎ』
コハラタケル
僕は静かな写真が好きです。その静かさを出すためにはどうすれば良いのか考えました。 結果としては「味付けをせず、そのままを楽しんでもらおう」ということになりました。 今回の写真、現像での調整は最低限にとどめ、ほぼ撮ったときのそのままの状態にしています。また、撮らせていただいた方も僕の写真に登場するのは初めての方です。 写っている方を知っていると、どうしても外側の情報が入ってきます。写っている人の情報も可能な限りなくすことで、静けさを追求しました。 展示の説明で書いた通り、この方とは二度と会わないし撮ることもありません。最初からそういう約束をして撮影に臨みました。 写真として”形”には残ってはいるものの、「本当にこの二日間はあったのだろうか」と不思議に思うこともあります。 ほかのみんなの展示が素晴らしいので、このヌードの展示自体は記憶に残ると思いますが、できれば僕の写真は忘れて欲しいと思っています。 「くつろぎ」 強いて言うならば、これが彼女の唯一の情報です。