CURBON写真展で生まれたみんなのストーリー|お客様唯一の皆勤賞の竹内克美さん

CURBON写真展のコラム、最後を飾るシリーズは、写真展を通して生まれた様々なストーリーをお客様、アーティスト両方の視点からお話を伺っていきます。
 
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今回のテーマは、「CURBON写真展で生まれたみんなのストーリー」。
 
写真展が終わってからも、紡ぎ続けられているストーリーをお聞きしてきました。
 
今回、お話を伺ったのは、9日間のCURBON写真展に皆勤賞で参加してくださったkatsumiさんです。
  
写真展がきっかけで大きく人生が変わり始めたという彼、そのストーリーに触れていきたいと思います。
 
[竹内克美(@katsumi_photo28)]
出張撮影サービス【FOTORIA】所属。
自身が出場したミスターコンテスト活動を通じて、他の候補者を撮影するためにカメラを始める。CURBON写真展をきっかけにポートレート撮影をメインに活動。同写真展では参加者唯一の皆勤賞。
ー CURBON写真展を知ったきっかけはなんですか?
 
友達の紹介ですね。CURBONのことも知りませんでしたし、そもそも写真展自体の参加も初めてでした。
(今でも定期券と一緒に写真展のチケットを保管してくれているそう)
 
ー何もかもが初めてだったんですね。その時の印象に残っているエピソードはありますか?
 
はい、まずはじめに、「写真展」のイメージを大きく覆されたことです。
 
僕のイメージでは、真っ白な空間で静かな環境に写真が飾られているという風景を想像していました。
 
しかし、CURBON写真展の会場では、いろんな人が交流し、アーティストさんからもお話を聞け、まさに「テーマパーク」という表現がふさわしい空間でした。
 
ーたしかに、今までの写真展は、一人で楽しむものというイメージでしたよね。
 
そうなんです。でも、いざ足を運んでみると、共通の趣味を持った、老若男女様々な方がいらっしゃり、好きなことについて熱く語り合う空間がありました。
 
もちろん、一人で行ってじっくり楽しむのも悪くないのですが、今まではそういったつながりを感じられる場所がなかったので、とても新鮮でした。
 
ーそんな写真展を経てから1か月ほど経ちますが、なにかそのあとのストーリーが生まれていれば詳しく聞かせてください。
 
もう、すべてがあの写真展で変わったといっても過言ではないと思っています。
 
もともと、カメラは持っていたのですが、写真展を機に本格的に、もっとカメラや写真のことを学びたいと思いました。
 
カメラは持っていたものの、全く写真に関する知識がないので、まずは行動しなければと思い、わからないことを写真展で出会ったアーティストさんに聞いたり、自分からモデルさんを撮影に誘ってみたりしました。
 
ーすごい行動力ですね。
 
とにかく今、見るもの、学ぶこと、すべてが何でも楽しくて、写真について考えない日はありません。
 
撮りたい構図や表現したいもの、とにかくたくさんのアイディアが湧いてきてしまって。
 
将来は、写真を軸に仕事にできたらいいなとも思っています。
 
あと、こんな風につながりをきっかけに人生が変わったので、僕自身もつながりを生み出すような場づくりをしていきたいです。
 
この写真展での物語を、これきりで終わらせるのではなく、今後も紡ぎ続けたいです。
ー頼もしいです!ちなみに、最後にkatsumiさんが思う写真ってなんだと思いますか?
 
それ、めっちゃ考えてたんですよ!
 
ちょっと待ってくださいね…(スマホを取り出す)
 
...写真は、いつか記憶が曖昧になったとしても、当時の感情や風景を思い出させてくれる、感情のスイッチじゃないかなと思っています。
 
上手な写真じゃなくても、一眼レフで撮っていなくてもいい、自分がいいと思ったものを、残そうとするその姿勢に惹かれます。
 
今、#自分にしか撮れない写真を目指して というハッシュタグを作っているのですが、ここには、そんな思いが込められています。
 
これからも、その瞬間に「撮ろう」と思った自分の感情を大切にしていきたいです。
 
編集後記
一夜にして、虜になるとはこういうことなのでしょうか。
カメラって、きっと、憧れて買ってみたはいいものの、本格的に撮影するようになるまでにタイムラグがある人って多いのではないでしょうか。
写真の魅力は深くて、偶発的な出会いをきっかけにして、どこまでいっても底なし沼のような、時に銀河のような、写真という世界に、きっといつまでも取り憑かれたようにシャッターを切り続けてしまうのです。

Writer:東