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LUTの取り込み方

“素材と調和する美しさ”を大切に。|フォトグラファー・yukkeyが贈るLUT『ORDER MADE』

“素材と調和する美しさ”を大切に。|フォトグラファー・yukkeyが贈るLUT『ORDER MADE』

2025.12.06
CURBON LUT LETTERS|yukkey CURBONのLUTから広がる、アーティストたちの“動画と言葉”に触れる新シリーズ「CURBON LUT LETTERS」。 LUTは、ただのフィルターではありません。それは、シャッターの先にある“まなざし”や“心の色”を分け合う、ひとつの手紙のようなもの。どんな瞬間にレンズを向けたのか。どんな色に心が動いたのか。そんな感覚を誰かと共有できるのが、LUTの魅力です。 このシリーズでは、写真や動画への想い、創作のルーツ、日常のひらめきを丁寧にひもといていきます。 第8回は、煌めく光と深みのある色が魅力のフォトグラファー・yukkeyさん。彼が見つめる世界を、そっと覗いてみませんか?   はじめに こんにちは。フォトグラファーのyukkeyです。滋賀県在住で「四季の移ろい」をテーマに日本の風景の美しさを写真や映像で表現しています。 写真を始めたきっかけは、2018年に写真教室へ入会したことでした。映像制作には2023年から本格的に取り組んでいます。 風景を主な被写体とするようになったのは、当時の写真教室で出会った友人たちの影響が大きいです。それまでスマートフォンで撮るような写真しか知らなかった私にとって、彼らの撮る風景写真には衝撃を受けました。そして「自分もこんな風に、人の心を動かすような写真を撮ってみたい」と思ったのが始まりです。 映像に興味を持ったのは、Instagramでリール動画が流行り出した頃に、一眼カメラで撮られた非常に高画質な映像に衝撃を受け、「一眼を持っている自分もできるかもしれない」と思い、2023年から挑戦しました。 撮影のこだわり 普段の撮影は、1台のカメラで写真と動画の両方を撮影していることが多いです。最近のカメラは手ぶれ補正性能が非常に高く、ジンバルを使わなくても安定した動画を撮ることができます。そのため、機材を増やすことなく、表現の幅を2倍に広げられたのが良かったです。 表現面で大切にしているのは、「目で見た光景を自然な美しさで、自分らしく再現すること」。そのために特に意識しているのは透明感と立体感の二つです。透明感というのは、ホワイトバランスが整い、色被りのない「白が白」として見えることと考えています。また、立体感については、前景にボケを入れ、中間に主題を置き、背景で奥行きを演出することで、写真や映像という平面の中にも奥行きを感じる絵作りができます。そんな構図と色づくりを意識することで、目で見た光景を自然な美しさで、自分らしく表現しています。  LUT「ORDER MADE」について LUTは、撮影現場で感じた印象や空気感を再現しつつ、自分の表現を加えるための重要なツールです。今回制作した「ORDER MADE」は、私が写真と映像制作を通して培ってきた色づくりの感覚を落とし込んだLUTです。過度な演出は避け、素材の持つポテンシャルをそっと引き出し、飽きのこない色の両立を実現しました。風景だけでなく、スナップやカフェ、ポートレートなど、幅広いジャンルの映像に自然に馴染み、どんな作風にも溶け込みます。 LUT使用例 Before / After 「ORDER MADE」を適用することで、光とシャドウの階調がより豊かになり、映像全体に深みと統一感が生まれます。 ・早朝の朝靄がかかる桜 薄い朝靄の中に差し込む光のぬくもりをやさしく再現。  【Before】                 【After】 ・漂う紅葉と錦鯉 秋らしい深みのある色合いを自然に表現。【Before】                 【After】 ・雪が降り頻る湖畔 静寂の中にある冷たさと、どこか懐かしさを感じるトーンへ。【Before】                 【After】 「ORDER MADE」を最大限に生かすポイント 「ORDER MADE」は、適切な露出とホワイトバランス で最も美しく作用します。また、「グロー(Glow)」効果をほんの少し加えることで、光が柔らかく広がり、映像により立体感が生まれます。 【Before】                 【After(ORDER MADE + Glow)】 最後に  映像制作において色づくりは奥が深く、個性が現れる部分だと思っています。 「ORDER MADE」は、派手さよりも“素材と調和する美しさ”を大切にしたLUTです。 あなたの映像にそっと寄り添いながら、作品の魅力を引き出してくれる。 そんな“オーダーメイド”のようなLUTでありたいと考えています。  このLUTが、あなたの映像表現をさらに豊かにすることを願っています。    
“季節のささやき”を自然に表現。|映像クリエイター・Hisatoが贈るLUT『Whisper Seasons』

“季節のささやき”を自然に表現。|映像クリエイター・Hisatoが贈るLUT『Whisper Seasons』

2025.11.28
CURBON LUT LETTERS|Hisato CURBONのLUTから広がる、アーティストたちの“動画と言葉”に触れる新シリーズ「CURBON LUT LETTERS」。 LUTは、ただのフィルターではありません。それは、レンズの先にある“まなざし”や“心の色”を分け合う、ひとつの手紙のようなもの。どんな瞬間にレンズを向けたのか。どんな色に心奪われたのか。そんな感覚を誰かと共有できるのが、LUTの魅力です。 このシリーズでは、動画への想い、創作のルーツ、日常のひらめきを丁寧にひもといていきます。 第7回は、アニメのワンシーンのような色が魅力の映像クリエイター・Hisatoさん。彼が見つめる世界を、そっと覗いてみませんか?   はじめに この度は本ページをご覧いただきありがとうございます。映像クリエイターのHisato です。 私が映像を撮り始めた理由は、「この景色、アニメのワンシーンみたい」――そんな瞬間を日常の中で何度か見かけ、そのシーンを作品として形にしてみたいと思ったからです。 特に大きく影響を受けたのは、新海誠監督作品。光が差し込む瞬間のきらめき、シーンの一つひとつが印象的であの感動を、現実世界で再現してみたい。 そんな思いが、今の自分の映像スタイルの原点になっています。 日常が物語に変わる瞬間を、あなたの映像にも。 私が目指しているのは、誰もが見慣れているはずの風景が、“ふと足を止めてしまうほどの美しさ” を帯びる瞬間で切り取ること。 SNS では毎日たくさんの映像が流れていきます。その中でも、「見た人がスクロールを止めてしまうような映像を残したい」と強く思っています。 撮られた人も見た人も思わず息を呑むような、そして見た人の心にも温かい余韻が残る――そんな映像を目指しています。撮影時に意識していることは光の位置と全体の奥行き感です。光がキラキラと輝く位置を見つけそこを中心にカメラワークを決めます。基本的にはレンズは開放に近い値にすることが多く、光をふんだんに取り込みつつも被写体が目立つようボケ感や背景情報も意識して撮影を行います。  “季節がささやくように”柔らかな透明感が立ち上がる。 感動的な風景を目にした時にどこか心が穏やかになる。その気持ちを形にし共有したいと思い、制作したプリセットがDavinci Resolve・Premiere Pro で使用するLUT『Whisper Seasons』です。 「Whisper Seasons」は、季節が静かに語りかけるような柔らかい光と、明るく透明感のある色づくりを意識して制作したプリセットです。日常の晴れた青空の中の風景やポートレートに最適で春のやわらかな陽や秋の深まる彩りその“季節のささやき” を映像の中で自然に表現できるようデザインしました。 プリセット作例     柔らかい質感:光を優しく取り込み、肌や風景をふわりと包む仕上がり。明るく透明感のあるトーン:淡いハイライトと鮮明な色が、アニメのワンシーンのような世界観を演出。季節の変化に寄り添う色調:花、風、空気の変化を美しく捉える万能プリセット。 女性ポートレートとの相性抜群:自然光を活かした撮影で繊細な表情や空気感がより魅力的に。こんな方におすすめ日常の景色を映画やアニメのような“物語のある表現” にしたい女性ポートレートや季節の花々を透明感のある印象で仕上げたい。そんな方へおすすめのプリセットになっています。 まとめ 季節はいつも、私たちのすぐそばで静かに移り変わっています。“何気ない日常の中にある美しさ” を表現する時にご活用いただけますと幸いです。 カメラを向けたときに感じる、光の温度、風の匂い、季節の色。そのささやきを、あなた自身の視点で、自由に表現してください。このプリセットが、あなたの表現にほんの少しでも寄り添えて、いつもの景色が“物語の始まり” へと変わるきっかけになりますように。  
この夏の思い出が宝物に!フォトグラファーyuriaさんの子ども写真講座レポート

この夏の思い出が宝物に!フォトグラファーyuriaさんの子ども写真講座レポート

2025.11.19
2025年の7月と8月、優しい世界観のお写真が人気のフォトグラファーyuriaさんによる「夏のきらめきを写す子ども写真講座」を開催しました。 画面越しに集まってくださったのは、日々子どもたちのそばでシャッターを切る方々。「もっと素敵に残したい」「いつもの日常を特別な一枚に」——そんな想いを胸に、夏の写真を学ぶ時間がスタートしました。 1回目の講座:カメラの基礎と夏らしい写真と設定について 講座では、夏ならではの撮影テクニックをじっくり学びました。 <講座内容> 向日葵と子どもの組み合わせ方 夏空をもっと印象的に写すコツ 日常に潜む「夏らしさ」の見つけ方 シーン別のおすすめレンズや構図 夏特有の強い光を味方にする時間帯の選び方 子どもと一緒に楽しめる夏アイテムの活用法   yuriaさんが実際に撮影されたお写真を見ながら、「このときはこんな設定で」「お子さんにはこんな声をかけて」と、リアルな撮影の裏側を教えていただきました!     参加者の皆さまには、講座で教わった夏らしい撮り方やコツを使って、1ヶ月後の講評会に向けてお写真を撮っていただきました。 そして1回目の講座後には、任意参加の「LINEオープンチャット」を開設しました。8月の講評会に向けた相談、撮影の悩みなど、参加者の皆さんが気軽に意見交換できる場として盛り上がりました!   2回目:講評会の様子 2回目の講座は、参加者の皆さんが1回目の講座を受けて、この夏に撮影した写真を持ち寄っての講評会。 yuriaさんから直接アドバイスをいただけるこの時間は、まさに贅沢なひととき。 「ここがいい!」と褒めてもらえた瞬間の嬉しさ、「こうしたらもっと良くなる」というヒントをもらった時の気づき。 他の参加者さんの作品を見ることで、「こんな撮り方もあるんだ」と新しい視点が生まれました。 「yuriaさんならどんな風に撮りますか?」といった、普段はなかなか聞けない質問にも、一つひとつ丁寧に答えていただきました。     皆さんのお写真を見ながら、チャット欄でも「かわいい!」「素敵です!」といった温かいコメントが飛び交い、和やかでアットホームな講評会となりました。   参加者の方のコメント 「話を聞いていて、わくわくしました!」初心者の方にもとても分かりやすい内容で、子どもたちの夏の写真を撮りたくなりました。なにより、yuria先生のお人柄の良さが伝わってきて、写真もyuria先生自身ももっと好きになりました!   「憧れの写真の撮り方を知ることができた」yuria先生がどんなことを考えながら写真を撮ってらっしゃるのか、どのようにお子さんたちを誘導しているのか、リアルなお話が聞けてとても良かったです。   「カメラがもっと好きになりました」どうしたらいい感じの写真が撮れるかな...?と自問自答して撮影する時間はとても楽しくて、この期間でカメラがとっても好きになりました♡   講師yuriaさんからのメッセージ 「みなさんそれぞれに大切にしたいことを見つめて撮られた、素敵なお写真ばかりで嬉しかったです。1ヶ月間、みなさん熱心に撮影されていて、オープンチャットも盛り上がりました。またこうやっていろんな方の撮影方法や表現をお話ししながらできると嬉しいです」     一人ひとりのお子さんへの愛情や、被写体のお子さんへの思いやりが写真からあふれていた今回の講座。 夏の思い出を写真に残してくださった皆さん、本当にありがとうございました。   お知らせ CURBON+年間プラン限定でyuriaさんの「子どもの写真を魅力的に撮る方法」の教室アーカイブがいつでも視聴可能! CURBON+では、他にも様々な写真講座を開催しています。気になる講座があれば、ぜひチェックしてみてください▶︎CURBON+アーカイブ動画  
【開催レポート!】広谷勇樹|光と街に溶け込むポートレートの撮り方〜実践写真教室〜

【開催レポート!】広谷勇樹|光と街に溶け込むポートレートの撮り方〜実践写真教室〜

2025.11.17
10月18日(土)CURBON+メンバー限定、広谷勇樹さんのフォトウォークを開催しました!集合場所の羽根木公園は気持ちのいい秋晴れ。9月のオンライン講座で学んだことを、今日はいよいよ実践です。 13:00 自己紹介 今回の参加者の皆さんと、今回のモデル・雨宮ひろさん、そして広谷勇樹さん。まずは円になって自己紹介からスタート。「フォトウォークは初めて参加します」「広谷さんのフォトウォークに参加したいと思いました」など、それぞれの想いを共有しました。   13:30 フォトウォーク開始 いよいよ撮影へ!羽根木公園や周辺の街を散策しながら撮影していきます。 広谷さんは参加者一人ひとりの撮影に寄り添い、「この光の入り方、いいですね」と的確なアドバイス。オンライン講座で学んだ理論が、実際の街の中でどう活かされるのかを体感できる時間となりました。 いい木漏れ日ポイントを発見!それぞれいいと思った角度から撮影して、自分らしい1枚を探します。   ここでの広谷さんの撮影   モデルのひろさんも、さまざまなロケーションで自然な表情を見せてくれました。公園の木漏れ日の下、住宅街の路地、商店街の軒先…。 同じモデルさんでも、場所と光が変わることで写真の印象がガラリと変わります。   これは街中にあるミラーを使った撮影。自分では気づけないような撮影方法も、他の人の視点を知ることでバリエーションが増えていきます。   街中に咲いているお花に埋もれて撮影中。     参加者の方たちも「そのアングル、いいですね!」「どう撮りました?」と自然に会話が生まれ、和やかな雰囲気の中で撮影が進みました。       15:30 ベストショット発表会 羽根木公園に戻り、いよいよお待ちかねのベストショット発表会!全員が本日のベストショットを選んで、一枚ずつ紹介していきます。   「この瞬間の光の入り方が気に入って」「街の奥行きを意識して撮りました」など、それぞれの意図や気づきを言葉にすることで、写真への理解がさらに深まります。   そして、モデルのひろさんが選ぶベスト1、広谷さんが選ぶベスト1を発表。同じ時間、同じ被写体を撮影していても、切り取る視点や表現はさまざまで、改めて写真楽しさを皆さんで体験しました。     今回のフォトウォークは、広谷さんの講座のテーマ「光と街に溶け込むポートレートの撮り方」を、実際の街の中で体験する貴重な機会となりました。 強く浮かび上がらせることもできる。街の空気に馴染ませることもできる。同じ被写体でも、光と構図と距離感によって、無限の表現が生まれる。 その自由さと面白さを、参加者の皆さんと共有できた3時間でした。   一人で撮るのも楽しいけれど、仲間と一緒に歩きながら撮る写真には、また違った発見があります。今回参加してくださった皆さん、モデルのひろさん、そして広谷さん、本当にありがとうございました!   CURBON+では、今後もこうしたオフラインイベントを企画していきます。また皆さんとご一緒できる日を楽しみにしています。     広谷勇樹さんの講座「光と街に溶け込むポートレートの撮り方」のアーカイブも、CURBON+年間会員限定で配信中ですので、ぜひご覧ください。 次回のオフラインイベントもお楽しみに!  
やさしい光と影が紡ぐ、愛おしい日常|フォトグラファー・加藤 光が贈るLightroomプリセット『Luminous Collection』

やさしい光と影が紡ぐ、愛おしい日常|フォトグラファー・加藤 光が贈るLightroomプリセット『Luminous Collection』

2025.10.18
CURBON PRESET LETTERS|加藤 光 CURBONのプリセットから広がる、アーティストたちの“写真と言葉”に触れる新シリーズ「CURBON PRESET LETTERS」。 プリセットは、ただのフィルターではありません。それは、シャッターの先にある“まなざし”や“心の色”を分け合う、ひとつの手紙のようなもの。どんな瞬間にレンズを向けたのか。どんな色に心が動いたのか。そんな感覚を誰かと共有できるのが、プリセットの魅力です。 このシリーズでは、写真への想い、創作のルーツ、日常のひらめきを丁寧にひもといていきます。 第6回は、優しい光のトーンと空気感が魅力的なフォトグラファー・加藤 光さん。彼女が見つめる世界を、そっと覗いてみませんか?   ❋❋❋   はじめに フォトグラファーの加藤光です。アパレル企業での勤務を経て独立し、現在は雑誌や広告撮影、観光PRなど幅広く活動しています。旅先の風景から家族や愛猫との日常まで、光と影を大切に切り取る作風が特徴。「見た人が旅に出たくなるような写真」「たいせつな時間を愛おしく思える写真」をテーマに、暮らしの中の小さな瞬間からプロジェクト撮影まで取り組んでいます。   写真を本格的に始めたのは、10年以上前。趣味で手にした中判カメラがきっかけでした。シャッターを切るたびに写る光や空気感に魅了されて、いつしか日常の中にある“残したい瞬間”を探すようになりました。 今も大切にしているのは、自然光のやわらかさと、光と影がつくる空気の層。被写体の自然な佇まいや、その場の温度まで感じられるような写真を目指しています。 今回のプリセットには、そんな写真の中に流れる“やさしい時間”を閉じ込めました。あなたの日常にも、そっと寄り添ってくれたらうれしいです。 --- 撮影へのこだわり 私の撮影で一番大事にしているのは「自然光」と「空気感」です。やわらかい逆光や日陰のグラデーションなど、光のニュアンスをできるだけ活かすようにしています。 スタイリングも日常に近い小物を選びます。使い慣れた器や家具、植物、娘のお気に入りのおもちゃなど。あまり作り込みすぎず、撮影している時間もふわっと心地よいような空間にしています。 --- プリセットについて Lightroomのプリセットは、写真に込めた感覚をより明確に伝えてくれるツールだと思っています。今回のプリセットは「自然光」「柔らかい陰影」「くすみすぎないあたたかさ」が出るように調整しました。 室内の光はもちろん、屋外での撮影にも自然になじむ色味になるよう調整しています。特に午後のやわらかな日差しや、木陰のような淡い陰影にもよく合います。日常の中はもちろん、旅先の景色や外でのポートレートなどにもおすすめです。 --- プリセットの特徴とBefore / After 1.Glow やわらかい自然光をそのまま閉じ込めたようなプリセット。室内の落ち着いた空気感はもちろん、外での撮影でも光がやさしくなじみます。肌や木の家具、グリーンの色味が自然に整い、猫や子どもとの日常にもぴったりです。光と影のバランスを保ちながら、フィルムのような雰囲気をまとわせてくれるトーンです。 特徴 自然光をやさしく包むような明るさ 白・ベージュ・木の色との相性◎ 室内/屋外どちらでも自然になじむ 肌・家具・グリーンの色が綺麗に整う Before / After 例 花と猫 Before:ややフラットで落ち着いた色味。 After:肌や毛並み、花の色がやわらかく引き立ち、光が優しく広がる印象に。   明るい室内 Before:強い日差しで影が固い   After:光が柔らかく溶け込み、木の色や肌が自然に明るく整う。   --- 2.Mist 夕暮れや斜めに差し込む光、逆光や影が主役になるような時間帯にぴったりのプリセット。柔らかな陰影とフィルムのような粒子感が、1枚の写真に物語を与えてくれます。草原や森の中、窓辺やテーブルの上など、静かな時間にふわりと寄り添うトーンです。深みはありつつも重すぎず、日常の中の“余白”を大切にしたい方におすすめです。 特徴 シネマティック/詩的/ドラマチックな光 逆光・影・夕暮れとの相性◎ 草原や自然の中、屋外にも映える フィルムライクな質感とストーリー感 Before / After 例 インテリアと猫 Before:全体的に暗く、雰囲気はあるが重たい。 After:影がやわらぎ、ブラウンやベージュが深みを持って調和。落ち着いた映画のワンシーンのように。   花畑と麦わら帽子 Before:やや暗めの自然なトーン。   After:空や草の彩度が落ち着き、フィルムのような質感に。静かで懐かしさのある雰囲気が生まれる。   --- 3.Drop 色とりどりのシーンを、やわらかく明るくまとめてくれるプリセット。お祝いのテーブルや、風船、クッキー、色とりどりの洋服など、彩度のあるシーンでも色がにごらず自然に整います。子どもとの記念日や、おもちゃで遊ぶ時間、にぎやかな日常を“やさしく可愛く”残したい方におすすめです。明るさと彩度のバランスがよく、曇りの日や室内撮影にも活躍します。 特徴 彩度があるシーンでも色が綺麗に保たれる “かわいい”を自然に残したいときに◎ キッズフォト/お祝いシーン/テーブルフォトに 曇りの日や白壁でも色が沈まない Before / After 例 日常 Before:やや暗く、色味が落ち着きすぎる。 After:光が明るく広がり、家具やおもちゃ、肌の色がやわらかく彩られる。   お風呂あそび Before:室内光で全体が沈みがち。 After:水面や肌がやさしく整い、緑や木の色も自然に引き立ち、リラックス感のある仕上がりに。 ________________________________________  Luminous Collectionのポイント ○室内/屋外どちらでも自然光を美しく演出○スマホで撮影した写真でもおしゃれに仕上がる○日常のシーンに幅広く活用可能 「この光を残したい」そう思ったときに、そっととなりにいるプリセットでありたい。 --- 最後に このプリセットは、私自身が「これがあれば十分」と思えるようなトーンに仕上げています。室内でも外でも、どこにいてもその場所の空気をやさしく写せるようなプリセットに仕上げました。スマホで撮影した日常写真も可愛くなるのでおすすめ。写真を残すことが、誰かの日常を愛おしく思うきっかけになったらうれしいです。ぜひご自身の生活の中でも、このプリセットを試してもらえたらうれしいです。   加藤光さんのプリセット『Luminous Collection』  
映像にやさしい温度を宿す|videographer・久保田 菜々恵が贈るLUT『Nostalgic Memory Light』

映像にやさしい温度を宿す|videographer・久保田 菜々恵が贈るLUT『Nostalgic Memory Light』

2025.10.10
CURBON LUT LETTERS|久保田 菜々恵 CURBONのLUTから広がる、アーティストたちの“動画と言葉”に触れる新シリーズ「CURBON LUT LETTERS」。 LUTは、ただのフィルターではありません。それは、シャッターの先にある“まなざし”や“心の色”を分け合う、ひとつの手紙のようなもの。どんな瞬間にレンズを向けたのか。どんな色に心が動いたのか。そんな感覚を誰かと共有できるのが、LUTの魅力です。 このシリーズでは、写真や動画への想い、創作のルーツ、日常のひらめきを丁寧にひもといていきます。 第5回は、優しく日本らしい映像を発信し続けるvideographer・久保田 菜々恵さん。彼女が見つめる世界を、そっと覗いてみませんか?   はじめに こんにちは。動画クリエイターの久保田 菜々恵です。 約4年前から観光系のリール動画に魅了され、気がつけば日々カメラを手にしています。 今は京都と奈良を中心に、神社仏閣や祭、自然の景色を撮影し、その魅力をInstagramで届けています。 ただ「映像を撮る」のではなく、その土地が持つ空気や文化を映し出し、見てくださる方に少しでも心に残る瞬間を届けたい。そんな想いで活動を続けています。     そんな私の作る映像に必要不可欠なオリジナルLUTが、『Nostalgic Memory Light』と言う名でCURBONさんより販売させていただくことになりました。 『Nostalgic Memory Light』という色 私が作った色「Nostalgic Memory Light」は、青と緑をベースに、淡いピンクやオレンジを加えた優しい色合いです。 映像制作の世界では、多くの作品が男性クリエイターによるもので、色味もシネマティックで青や緑が中心です。そんな中で、女性クリエイターとして「男性とは違う優しさ」と「日本らしさ」を表現できる色を追求しました。 ピンクとオレンジを加えることで、昭和レトロを思わせる懐かしさを漂わせ、日本らしい伝統の雰囲気を映し出す。さらに、自然の景色をよりリアルに、そして柔らかく表現できるのです。 その答えが――『Nostalgic Memory』。 映像にやさしい温度を宿す、新しい色の物語です。   いつもの景色をemotionalにー 「なんだか懐かしい気持ちになる色」 「自分もこの色を真似してみたい!」 そんな声をいただくことが増えたのをきっかけに、このLUTを作ることを決めました。 伝統ある風景や自然の景色に、ほんの少し優しい色を添えることで、新しい美しさを表現できる。そんな思いから誕生したのが、このLUTです。 映像を通して、多くの方にそのやわらかな世界観を楽しんでもらえたら嬉しいです。 どの時間でも使えてしまう、最強LUT このLUTはどの光の状態でも美しくお使いいただけます。特に晴れの日にその効果を発揮しますが、Lightにピンク系を入れているため、森の中では緑や青のほかにほんの少しの薄いピンクが現れます。   また、夕日の時にはそのピンク色とオレンジ色がより際立ち鮮やかな夕暮れを演出します。 また、田舎のエモい景色がそのピンクとオレンジが入ることによってレトロ感あるノスタルジックな暖かく懐かしい風景へと変身を遂げます。     雨の日ではコントラストをしっかりつけていただくとしっかりした色がのり、雨の冷たさが伝わるようなしっとりとした寒色を表現していただけます。     私がこのLUTを使う上で特に一番好きなシーンは夏のエモさを表現できる海と船と入道雲のセットです。このワンシーンだけで、夏のエモさをこのLUTが見事に表現してくれるのでこの日の思い出が懐かしい記憶へと変わる思い入れの強いシーンだからです。   蘇る記憶を色にのせて どんなに美しい景色や伝統も、時とともに人々の記憶から薄れていってしまう。 それが、私にはとても切なく、耐えがたいことでした。 だからこそ、映像を通してその瞬間を残したい。 ただ記録するだけではなく、“懐かしさ”という温度をまとわせて、心の奥に届くような色で。 『Nostalgic Memory Light』は、そんな想いから生まれたLUTです。 時間や天気を問わず景色をやわらかく映し出し、使う人それぞれがその時に感じた空気や感情を表現できるように調整しました。 映像の中で蘇るあの日の記憶。 それが誰かの心にそっと残り、懐かしい温度となって寄り添っていけたなら―― この色を作った意味があると、私は思っています。 あなただけの色を紡ぐために 「このLUTを使えば、あの綺麗な色になる」 そう思っていただけることは、とても嬉しいことです。 けれど、LUTは決して一つの答えではありません。 撮影者の設定や調整によって、色はどんどん姿を変えていきます。ホワイトバランスや露出、NDフィルターの濃さ、カメラの特性──それぞれが重なって、映し出される色は一人ひとり違うのです。 私自身は少し冷たい青みを帯びた4000Kで撮影することが多いですが、5000K、6000Kと上げていくと、色は柔らかく、温かく変わっていきます。同じLUTを使っていても、決して同じ「色」にはならないのです。だからこそ思うのです。 「みんな違って、みんな良い」──それがカラーグレーディングの醍醐味だと。 ホワイトバランスを少し動かすだけで、新しい表情に出会える。 コントラストを調整するだけで、懐かしい温度が宿る。 そうやって少しずつ変化を重ねるうちに、きっとあなただけの「記憶に残る色」が見つかるはずです。   最後に 私のLUTは、見える世界をノスタルジックに、そして美しく表現してくれます。 けれど、カメラの設定をおろそかにしては、その魅力は十分に引き出せません。 私自身、常に学び続ける姿勢を大切にしています。だからこそ、今も学ぶことばかり。実際にLUTを当てたあとも、コントラストや露出、彩度を必ず微調整しています。その小さな調整の積み重ねが、映像をさらに美しくしてくれるのです。 LUTは、あなたが見た「記憶」を着飾るファッションのようなもの。 その日の気分によって服を選ぶように、LUTも自由に使いこなしてほしいと思います。 撮影した映像を「懐かしい記憶」として残すために。 ぜひ、あなた自身の手でこのLUTを育て、特別な色にしていってください。  
不完全な美を、食や風景に。|写真家・奥 はる奈が贈るLightroomプリセット『Table Stories Collection』

不完全な美を、食や風景に。|写真家・奥 はる奈が贈るLightroomプリセット『Table Stories Collection』

2025.09.19
  CURBON PRESET LETTERS|奥 はる奈 CURBONのプリセットから広がる、アーティストたちの“写真と言葉”に触れる新シリーズ「CURBON PRESET LETTERS」。 プリセットは、ただのフィルターではありません。それは、シャッターの先にある“まなざし”や“心の色”を分け合う、ひとつの手紙のようなもの。どんな瞬間にレンズを向けたのか。どんな色に心が動いたのか。そんな感覚を誰かと共有できるのが、プリセットの魅力です。 このシリーズでは、写真への想い、創作のルーツ、日常のひらめきを丁寧にひもといていきます。 第4回は、上品な世界観のテーブルフォトに合ったプリセットをリリースした写真家・奥 はる奈(Haruna Oku)さん。彼女が見つめる世界を、そっと覗いてみませんか?   ❋❋❋   まさか自分がカメラマンになるなんて——。 正直なところ、今でも自分をカメラマンと呼ぶことにしっくり来ていません。でも、それでいいとも思っています。 ただただ、写真を撮ることが楽しい。写真を撮ることと、料理を作ること。違うように見えて、その根っこは繋がっている。素材をどう扱い、どう表現するかは自由。 正解はないし、むしろ、どれもが正解。みんな日々の営みを重ねている、それぞれが自分の生活を紡ぐアーティストなんだと思います。   写真の魅力 その昔、ペルーを旅していて、市場の肉屋のおじさんを撮ったことがあります。 手元で作業をしながら、こちらを大きな目でぎょろっと見ていて。思わずシャッターを切りました。 忘れっぽいので、市場の名前はもちろん地名も覚えていません。でもその写真を見ると、不思議なことにあの空気ごと戻ってくるのです。混沌とした市場や、おじさんの真剣な手つきまで。光景がわーっと脳内で再生されます。 近所の農家さんから、それはそれは綺麗なトマトをいただいたときも同じでした。「撮りたい!」とワクワクが止まらなくて。その時の感動も、トマトを籠いっぱいに渡してくれた農家さんの表情も、一枚の写真が閉じ込めてくれたりするのです。写真には、そんな真空パックのような一面がある。    10数年の写真表現から生まれた、4つのプリセット "Table Stories Collection" ”Table Stories Collection” はこれまでの私が使ってきた中でも、特に使用頻度が高い4つのプリセットになっています。なんと編集のプロであるカラリストの友人にもアドバイスをもらい、完成度を高めた特別なプリセットになっています(職権と友人濫用です)。 こうして振り返ると、この10数年で、私自身の撮影対象やスタイルは大きく変化し、編集のトーンも同じように変わっていきました。 前期:料理を「魅せる」ことに集中した時代写真を始めるきっかけは、12年前に連載をしたレシピコラム"Banana Kitchen"でした。当時は、どうすれば料理が美味しそうに見せられるかを追求していました。そんな中でできたのが"Kodachrome"や"Cine Noir"のプレセットでした。“Kodachrome”は、色彩を豊かに、料理の持つ生命力を強調するトーン。”Cine Noir”は、映画や絵画のような表現。Instagramのフーディー文化とも重なり、ダークで青みがかったドラマチックな演出が好まれました。 後期:余白や質感に美を見つける時代ここ数年で、時代はフィルムやオールドレンズといった、アナログ感やノスタルジーがキーワードになるように。そんな中、私もニセコで物撮りや風景、アウトドアシーンも撮るようになり、表現に変化が出てきました。はっきりとした世界から、目を凝らし、暗さの中から不完全な美を見つけるような世界に。"Hazy Fade"や"Vintage Grain”といった柔らかく霞んだようなトーンが生まれました。まずはこの現在のトーンから、プリセットの詳細をご紹介していきます。 [撮影環境について]自然光で撮ることが多く、RAW、色温度は5000~5500前後で撮ることが多いです。撮影する時に白を取るか、編集時に白の対象物を見つけて色温度・色かぶりを設定し、その後自分の作りたい色に調整します。 ◯ Vintage Grain フィルムのようなざらっとした質感でアナログ感や温かさを演出元々の写真素材を活かしつつ、深みが加わる万能なプリセット [向いている写真]料理やテーブルシーン、物撮り、ポートレート[使いこなしのヒント] 適宜粒子、テクスチャや明瞭度を調整してください オールドレンズを組み合わせると、滲んだ描写でさらにフィルム感がアップ     [プリセット適用例]   撮影時(左)色温度5000で撮影し、プリセット適用後、色温度5700、シャドウ+25、黒レベル+15 ○Hazy Fade 色味やコントラストを抑え、柔らかく儚げな世界観を演出緑やオレンジの暖色が乗り、フェードを効かせてフィルムライクに“料理は明るく”の固定観念を外し、アンダー表現を楽しめるプリセット [向いている写真] 曇天や光が少ないシーンにも アンダーめの料理写真にもおすすめ [使いこなしのヒント] 黒の色味を抑えているので、あえて露出を落とすと雰囲気が出ます 明瞭度は適宜調整してください   さらに、緑や青の色調を抑え、自然風景にもノスタルジーな印象を与えることもできます。   [プリセット適用例]   色温度は6000、プリセットを適用したのみで編集をしていません。 ○Kodachrome とにかく使いやすく料理以外も様々な場面に合う万能選手色をはっきりと引き出し、料理を美味しそうに仕上げてくれます [向いている写真] 「美味しそう!」を表現したい時の料理寄りショット、物撮り、ポートレートなど [使いこなしのヒント] 食材の色によって、ポイントカラーで色合いや彩度、輝度を調整してください   [プリセット適用例] 色温度は5000、適正露出にした上で、プリセットを適用したのみで編集をしていません。   色温度は5700、プリセットを適用した後に露光量+0.4 ○Cine Noir 海外のテーブルシーンのようなダークでシネマティックな雰囲気黒の締まりが効いて、全体に重厚感を与える [向いている写真] テーブル全体を写した構図、ウッドテーブルや黒背景、強い光と影のあるシーン [使いこなしのヒント] 青味が特徴なので強すぎると感じたら色温度でイエローに振るか、色かぶり補正でマゼンタを足してください 黒が特徴的なため適宜シャドウや黒レベルで調整してください   [プリセット適用例]   プリセットを適用した後、視線をデザートに向けるため、右下のお花がある箇所に斜めにマスクをかけ、シャドウを-100にして暗くしています。   グラスのきらめき、鍋から立ち上る湯気、ズッキーニから溢れる水滴——日常のささやかな美しさに触れると、シャッターを切りたくなります。自分の感覚や直感をドバーっと全開にして、写真がそれを掬い上げてくれる感じ。 見て、触れて、味わって、いいなと感じるものに出会う。それこそが、他ならぬあなただけの感覚なんだと思います。 写真は自由でいいし、そのときめきに従えばいい。私も、あなたも、自分だけの色に出会えますように。 『Table Stories Collection』
春夏秋冬、その瞬間をもっと美しく。|写真家・もちづきが贈るLightroomプリセット『Four Seasons Collection』

春夏秋冬、その瞬間をもっと美しく。|写真家・もちづきが贈るLightroomプリセット『Four Seasons Collection』

2025.08.31
  CURBON PRESET LETTERS|もちづき CURBONのプリセットから広がる、アーティストたちの“写真と言葉”に触れる新シリーズ「CURBON PRESET LETTERS」。 プリセットは、ただのフィルターではありません。それは、シャッターの先にある“まなざし”や“心の色”を分け合う、ひとつの手紙のようなもの。どんな瞬間にレンズを向けたのか。どんな色に心が動いたのか。そんな感覚を誰かと共有できるのが、プリセットの魅力です。 このシリーズでは、写真への想い、創作のルーツ、日常のひらめきを丁寧にひもといていきます。 第3回は、群馬県の魅力を発信し続ける写真家・もちづきさん。彼が見つめる世界を、そっと覗いてみませんか?   ❋❋❋   はじめに こんにちは、もちづき|ぐんまでパシャリ(@mochi1photo)です。 群馬県で、地元の四季や風景の魅力を写真や映像で発信しています。花畑や山々、寺社仏閣や街並み、「普段からそこにあるけれど、ふとした瞬間にハッとする景色」を切り取るのが好きです。 「群馬の魅力をもっと多くの人に知ってほしい」 という気持ちが、カメラを始めたきっかけでした。見慣れた景色の中に潜む美しさや、季節によって変わる光や色を残したい。その想いで続けてきた日々が、気づけば生活の一部になり、今も四季を追いかけながら群馬で撮影を楽しんでいます。 写真は私にとって、“群馬をもっと好きになるための手段”であり、“その魅力を誰かと分かち合うための言葉”です。     群馬の四季を追いかけ続ける日々 群馬で撮影を始めてから、もう7年以上。けれども不思議と飽きることはありません。 春には花畑が一斉に咲き、夏は山や川が力強さを増し、秋には紅葉が街や山々を鮮やかに染め、冬には雪や澄んだ空気が景色を一変させる。 同じ場所でも、行くたびに違う顔を見せてくれるのが群馬の魅力です。 朝霧の立つ湖畔や、夕暮れに照らされる田んぼ道、冬の夜に灯るあたたかな街の灯り。そうした一期一会の景色に出会えるからこそ、何度訪れても新鮮で、ワクワクします。 何度も通い続けると、その土地が呼吸しているような瞬間に立ち会えることもあります。写真を通して、そんな空気感を少しでも多くの人に感じてもらえたら嬉しいです。     四季の魅力を引き出すプリセット   プリセットは、私にとって「写真の空気感を一瞬で変えてくれる魔法」のような存在です。 季節ごとに必要な調整は異なり、その違いこそが写真に奥行きを与えてくれます。 私は専業カメラマンではなく、週末に家族や風景を撮るフォトグラファーです。編集に使えるのは、子どもを寝かしつけた後の限られた時間。だからこそ、プリセットはとても心強い味方です。 ワークフローを大幅に短縮しつつ、自分が求める世界観に写真を近づけてくれます 今回、CURBON様から販売することになったのは、そんな私が何年もかけて調整してきた、四季に合わせた4種類のプリセットです。   Spring Bloom:桜の淡いピンクや春霞のような柔らかさを引き出す。 Summer Fade:色あせた空や夏の余韻を思わせる、フィルムライクでノスタルジックな夏色へ。 Autumn Mood:紅葉の深いグラデーションを豊かに再現し、しっとりと落ち着いた秋色へ。 Winter Sparkle:透明感あるブルートーンで冬の冷たさを描き、イルミネーションや光のきらめきを美しく際立たせる。 これらのプリセットは、風景や旅先の写真はもちろん、日常のスナップにも使いやすく、Lightroomを開いた瞬間から“自分の世界観”に整えてくれる相棒のような存在です。   実際に今回の4種のプリセットを使った作例をいくつか紹介しています。 「Spring Bloom」では、桜や菜の花など春の風景をふんわりと優しいトーンで描き出すプリセットです。春の風景だけでなく、ポートレートにもぴったりなプリセットです。   「Summer Fade」は、強い日差しとコントラストを抑えて、ノスタルジックな夏の雰囲気を演出するプリセットです。青空は淡く、ひまわりや緑は優しいトーンに変化。まるで時間がゆっくり流れるような夏の空気感を表現します。   「Autumn Mood」は、紅葉や落ち葉の風景をあたたかくしっとりと仕上げるプリセットです。色がバラついていた紅葉風景をしっとりと整え、情緒ある秋色に。   「Winter Sparkle」は、透明感あるブルートーンで冬の冷たさを表現しつつ、イルミネーションや反射光をやさしく際立たせるプリセットです。冬の昼間の風景や、イルミネーションにも幅広くマッチします。 どのプリセットも、ただ色を変えるのではなく、“その季節をそのまま閉じ込めるような仕上がり”を目指して作りました。   おわりに カメラを手にしていなければ、こんなに四季の魅力を知ることはなかったでしょう。 このプリセットは、群馬を巡る中で出会った季節ごとの色合いをもっと美しく引き出したい、そんな思いを重ねて誕生しました。 旅の写真、地元の何気ない風景、ふとした日常…どんな場面でも、きっとあなたの写真に“季節の物語”を添えてくれるはずです。 ぜひ一度試してみてください。あなたのレンズを通した風景が、誰かの心を動かす一枚になりますように。  
ストーリー性のある空気感を追求|写真家・Izumi Isoが贈るLightroomプリセット『Izumi's Table Collection』

ストーリー性のある空気感を追求|写真家・Izumi Isoが贈るLightroomプリセット『Izumi's Table Collection』

2025.08.15
  CURBON PRESET LETTERS|Izumi Iso CURBONのプリセットから広がる、アーティストたちの“写真と言葉”に触れる新シリーズ「CURBON PRESET LETTERS」。 プリセットは、ただのフィルターではありません。それは、シャッターの先にある“まなざし”や“心の色”を分け合う、ひとつの手紙のようなもの。どんな瞬間にレンズを向けたのか。どんな色に心が動いたのか。そんな感覚を誰かと共有できるのが、プリセットの魅力です。 このシリーズでは、写真への想い、創作のルーツ、日常のひらめきを丁寧にひもといていきます。 第2回目は、落ち着いた世界観で魅せるテーブルフォトやフードスタイリングが魅力的な写真家Izumi Isoさん。彼女が見つめる世界を、そっと覗いてみませんか?   ❋❋❋ はじめに   料理と写真が好きで、SNSに投稿を始めたことがきっかけで、テーブルコーディネートや商業写真撮影の依頼を受けるようになりました。食べ物が美しく見える角度を探し、ストーリー性のある空気感を生み出すために、細部にまでこだわっています。     撮影のこだわりとスタイリングのコツ 今回は私が普段撮影時にこだわっていることと、スタイリングのコツをお伝えできればと思います。   ①光 自然光と照明を調整できるソフトボックスを使用し、ナチュラルな光を表現しています。艶感や奥行きを出すために、ストロボも併用しています。         ②カラーバランス スタイリングで最も大切にしているのはカラーバランス。3色以上を使わないよう心がけ、シンプルで調和の取れた色味を大切にしています。     ③ 盛り付け 料理の盛り付けでは「余白」と「高さ」を意識しています。色調が単調になりがちな時は、ハーブやスパイスなどでアクセントを加えます。         ④ プロップ 小物やプロップを選ぶ際は、シーンに合ったものを選び、過度にならないように注意します。シンプルでありながら、被写体が引き立つような小物選びが大切です。           Izumi's Table Collectionのおすすめの使い方   いつもと違う雰囲気を演出したいとき、気に入っているプリセットを使うと、簡単に理想的な世界観が作り出せます。   ◯ 「Daylight Table (デイライト・テーブル)」 朝の光が差し込むような透明感と、どんな料理にもなじむニュートラルなトーンが特徴のプリセットシリーズです。 食卓の空気を壊さず、自然な明るさと質感を引き出し、写真に“暮らしの温度”をプラスします。朝食やランチ、焼き菓子、スープ、パン…どんなシーンにも寄り添う、毎日の撮影に頼れる一枚。   「Daylight Table」使用   ◯ 「Dusty Bloom(ダスティ・ブルーム)」 青みがかったグレイッシュな色調と柔らかな陰影で、落ち着いた空気感を演出します。 彩度を抑えた優しいトーンと自然なコントラストが、ナチュラルで品のある質感を生み出します。 スイーツや花、静物など、ライフスタイル撮影にもぴったりです。   「Dusty Bloom」使用   ◯ 「Natural Shadows(ナチュラル・シャドウズ)」 自然光が織りなす静かな陰影と、控えめで上品なくすみ。 Natural Shadows Collection は、時間の流れがゆったりと感じられる、柔らかでシックなトーンのプリセットシリーズです。 食卓の一瞬、焼き上がったパンの質感、粉砂糖が舞う静寂。 そんな「何気ない美しさ」を、深みのある光と影で丁寧に引き立てます。 ナチュラルなライフスタイル、ベイク写真、静物、暮らしの記録などに最適です。 「Natural Shadows」使用   *撮影環境や時間が異なるのでホワイトバランス、露出、などは調節してください。   私にとっての料理と写真   料理や写真は、日常を特別に感じさせてくれる力を持っています。 特にテーブルコーディネートや料理の撮影は、その一瞬を切り取ることで、普段の食事がまるでアートのように輝きます。 私が目指しているのは、食べ物だけでなく、その周りの空気感まで美しく表現することです。写真を撮ることは、ただの記録ではなく、感情やストーリーを伝える手段だと私は考えています 撮影を通じて、毎日の食卓が少しだけ特別に感じられるような空気感を作り出すお手伝いができれば、私にとって何よりの喜びです。     Izumi Iso  Lightroom プリセット 「Izumi's Table Collection」