「ハーフカメラ」がレトロで楽しい!いつもの2倍とれちゃうおトクなカメラって知ってた?おすすめハーフカメラの紹介も。
2022.09.30
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ハーフカメラとは?
ハーフサイズカメラの略称で、35mmのフィルムを半分のサイズで撮影できるカメラのことです。
2倍撮れるってどういうこと?
1コマの半分のサイズで撮影できるので、27枚撮りフィルムなら54枚、36枚撮りフィルムなら72枚撮れるということです。ハーフサイズカメラが流行したのは1960年代。当時、フィルムは高級品だったため、2倍撮れるハーフカメラは経済的なカメラとして話題となりました。デメリットは画質も1/2になること…。でもそれも「味」と割り切って楽しく撮るのがハーフカメラの楽しみ方といえます。
1コマの中でストーリー性を作れる
基本的にハーフカメラは横向きにセットしているフィルムを縦に半分ずつ使うため、縦構図の2枚の写真が1枚の組写真になります。あらかじめストーリー性を意識して撮影するのも面白いですが、気にせずバシャバシャ撮って後から見返すのも意外な組み合わせになって面白いですよ。もちろん、半分サイズの写真を一枚ずつ楽しんでもOKです。
スマホみたいな画角が楽しい!
先述した通り、ハーフカメラはそのほとんどが縦位置のデザイン。つまりスマホの画角と同じになるので、フィルムカメラながらなじみのある画角で撮れるのもハーフカメラならではの魅力です。
小さくてかわいい!
フィルムの横幅が半分なので、その分ボディもコンパクト。ポケットにおさまるようなサイズの物もたくさんあって、とにかくかわいいんです。
おすすめのハーフカメラ4選
・初代オリンパス・ペン(OLYMPUS PEN)
1960年代のハーフカメラブームの火付け役となった初代オリンパス・ペン。「6,000円で売るカメラ」をコンセプトに設計されたカメラ。シンプルな構造ながら、当時のプロ用上級機種と同レベルのレンズを搭載することで、プロカメラマンのサブカメラとしても重用されたほど。
(上写真はOLYMPUS PEN EES-2の作例)
・Canon Demiシリーズ
ハーフサイズブームの中、Canonから発売された「Canon Demi」シリーズ。「デミ」とは、フランス語で半分を意味する言葉。かわいらしい外観ながら、実像式ファインダーであることや、F2.8の明るいレンズを搭載していること、セレン光電池露出計を内蔵するなど高性能、高機能で人気を博した。
・RICOH AUTO HALF
まるでおもちゃのような見た目のリコーオートハーフ。自動露出で焦点距離も固定の押すだけのお手軽なカメラ。自動でフィルムを巻き上げてくれるので、初心者さんにも優しい設計。オートハーフは多数モデルが存在するため、さまざまなバリエーションが楽しめるのも魅力の一つ。
(上写真はRICOH AUTOHALF SE2の作例|Photographer・hikage @higagenoiro)
>>RICOH AUTOHALF SE2|リコーのフィルムカメラ|#わたしのカメラ|vol.035
・京セラ サムライ(Kyocera Samurai)シリーズ
小さくてコンパクトなハーフカメラの中では比較的大型の機種。最大の特徴は、フィルムが縦送りになっているため、ハーフカメラながら横位置で撮影できること。ズームレンズを搭載しているため、さまざまな画角に対応できるのもユニークなポイント。
・Kodak EKTAR H35
2022年7月1日に発売されたハーフカメラ。手のひらに収まるコンパクトなサイズ感で、その重さはわずか100g。「レトロでかわいい」とSNS上などで大きな話題となり、発売当初は売り切れが続出するほどの人気ぶり。フラッシュはレンズ部分を動かすことでチャージされる仕組み。
次に買うカメラに「ハーフカメラ」はいかが?
数あるカメラの中でもデザインがユニークな物も多くあるハーフカメラ。近年まで中古のものが主流でしたが、Kodak EKTAR H35のような新品で買えるカメラもちらほら登場するようになりました。1万円を切る機種もたくさんあるので、見た目のかわいさだけでカメラを選んでみては?
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